いぶろぐ雑記

NA8C ユーノスロードスターを3年間所有してかかった費用まとめ

暑いのか寒いのかわからない季節に戸惑っております、いぶろぐです。

社会人1年目の私が2018年9月28日にNA8Cを手に入れてから、ちょうど3年経ちました。

この機会に「今までどれくらいの費用がかかったのか」を振り返ってみようと思い、ブログにまとめてみます。

正直、振り返るのが恐ろしいが…

私のNA8Cのスペック

とりあえず、私のNA8Cの購入時のスペックをご紹介します。

基本スペック

パワーウィンドウや電動ミラーがついたVスペシャル。NAの中でも装備が充実したモデルです。

装着されていたパーツ

フルノーマルから自分好みに仕上げていく、というのが理想ではあります。

が、2018年当時でもNAロードスターは立派な旧車。

いろいろなメンテナンスが必要なことはわかっていたので、できるだけ自分好みなパーツが付いている車体を入手し、カスタマイズにかかる費用を抑えることにしました。

価格は車両本体が80万円、車検・諸経費込で100万円でした。ちょっと割高かな?と思いましたが、BBSホイールや車高調、ボディ錆なしなどを考慮して、買っちゃいました。

税金・保険・車検費用

どんな車でも、維持する上で必ず発生する費用が「税金」と「保険」と「車検」です。

さっそく見ていきましょう。

税金

NAロードスターの税金は、決して高くはありません。

ただ、登録から18年以上経っているため、税金が割増になるのはつらいところ。

1年にかかる費用
自動車税45,400円
自動車重量税37,800円 ÷ 2年 = 18,900円
自賠責保険21,550円 ÷ 2年 = 10,775円
合計75,075円

私のNAロードスターはVスペシャルでいろいろ装備が付いているので、車重が1トンを超えています。

2020年から自賠責保険が少し安くなったのは救い。

任意保険

ロドスタライフで最初にハマったポイントが、任意保険です。

MT換装車は公認改造車扱いになるため、ネットの任意保険に入りづらい、という問題が生じたんですよね…

保険の窓口に駆け込むと、楽天保険が改造車でも加入でき、価格もお手頃ということがわかったので、その場で契約しました。

5年契約で、初年度10万円、その後は毎年55,000円ほど支払っています。

もちろん車両保険はつけていません。NAロードスターの評価額なんて雀の涙ですし、そもそも古すぎて車両保険をつけられません。

車検費用

公道で車を走らせるには、車検に通す必要があります(当たり前)。

いつも車検をお願いしている整備工場では、基本料金37,000円で車検を行ってくれます。

もちろん劣化したパーツ交換費用などは車検時にかかるわけですが、それはメンテナンス・修理費用の項に含めます。

税金・保険・車検費用まとめ

というわけで、税金・保険・車検費用あわせて3年間にかかった費用は、472,225円です。

誤差はありますけどね。

ガソリン・駐車場代

こちらも税金や任意保険と同じく、車に乗っていれば必ずかかる費用ですね。

ガソリン代

NAロードスターはレギュラー指定ですが、ノッキングを軽減できるので私はハイオクを入れています。

走行距離は年間1万1000kmくらいで、平均燃費は約11km/L。

ガソリン価格を平均160円/Lとして、1年間のガソリン代を計算すると…

1万1000km ÷ 11km × 160円 = 160,000円

ちなみに、NAロードスターは(90年代のスポーツカーにしては)けっこう燃費がいいです。

私の個体は街乗り11km/L、信号によるストップ&ゴーがなければ14km/Lくらいいきます。燃費の最高記録は16.5km/Lと、条件と乗り方次第でND並の燃費に到達することもできますよ。

駐車場代

ここは人によってまちまちですよね。実家住まいで駐車場代がかからない人もいれば、都心の高額な駐車場代を払う必要がある人も。

実は私、この3年で3回引っ越しをしているので駐車場代もその都度変化しています。

3年目が最も駐車場代が高いですが、地下駐車場で車を雨風にさらさずに済みますし、夏場でも車内がアチアチになりません。

一度屋根付きの駐車場を使ってしまうと、青空には戻れませんね。

ガソリン・駐車場代まとめ

というわけで、ガソリン代・駐車場代あわせて3年間にかかった費用は、830,400円です。

誤差はありますけどね。

メンテナンス・修理費用

お次は気になるメンテ・修理費用です。

80万円の個体とはいえ、そこは20年以上前の車。この3年間でそれなりに故障しています。

私の中で印象的だった故障をいくつか追いつつ、費用をまとめていきます。

フェンダー破損

私にとって最初で、そして(今のところ)最後の事故です。

乗り始めて2ヶ月、京都の細い路地でブロック塀にフェンダーを擦ってしまいました…

10kmくらいの低速走行での擦りだったため、被害が最小限だったのは不幸中の幸いでした。

この板金費用が7万円。まさに板金7万円コースです。

ECU故障

ある日の昼下がり、峠に向かってロドスタちゃんを走らせていると、突然エンジンが停止しました。

セルモーターも回らず、道路の真ん中で立ち往生…

警察とレッカーを手配して、自分はレンタカーのプリウスで帰りました。

原因はコンデンサー液漏れによるECU故障。これの修理費用が11万円

中古品のSr1.5用ECUを整備工場に持ち込んだのですが、「ハーネスの形が合わない」と言われ、結局修理する羽目に。

この時はまだ、自分のNA8CのハーネスがSr1.5からSr.2のものに換装されているとは知りませんでした…

ECU換装

ECU故障のところでも書きましたが、うちのSr1.5のハーネスはSr.2のものに換装されています。

なので、ECUの型番はBPF3ではなくBPS5です。

それに気づいた詳しい顛末はこちら。

ユーノスロードスターのECUを調べてみたら、いろいろあって交換する羽目になった

よくわからない基板が追加された怪しいECUがついていたので、純正のECUに交換しておきました。

この費用が6万円。もっと早くハーネスの罠に気づいていれば、先程の11万円の出費は避けられましたね…

ちなみにフロントガラスもSr.2のものに交換されており、ミラー取付部が存在します。

パワーウィンドウ故障

NAロードスターでは定番の故障箇所、パワーウィンドウ。

うちのロドスタももれなく故障しました。それも左右とも同じ時期に。

ディーラーに頼むと片側4万円くらいかかるそうなので、自分で修理しました。

ユーノスロードスターのパワーウィンドウが故障したので、自分で修理した

パーツはモノタロウで購入し、左右合わせて14,000円でした。

その他いろいろ

他にもいろいろメンテナンスしているのですが、キリがないので表にまとめるにとどめます。

工場にお願いした作業

修理箇所費用(工賃込み)
12ヶ月点検13,500円
車検時 消耗品/クーラント交換17,365円
オイル/オイルエレメント交換5,000円 × 7 + 1,400 × 4 = 40,600円
オイルパン オイル漏れ修理27,180円
ウォーターポンプ、ベルト類交換68,000円(高すぎ)
ステアリングラックブーツ交換10,120円
タイロッドエンドブーツ交換5,020円
Fロアボールジョイントブーツ交換5,620円
Fスタビライザリンクブッシュ交換11,150円
RディスクキャリパーOH24,034円
マフラー 位置合わせ10,400円
外装傷/エクボ数箇所板金塗装130,900円
HT ガラスフィルム除去6,000円
タイヤ交換(ナンカン NS-2)31,960円
合計401,849円

自分で行った作業

修理箇所費用
シフト オイル/ブッシュ/カラー交換7,709円
エアクリーナーフィルター交換2,322 × 2 = 4,644円
HT 消耗品交換3,435円
HT サイドストライカーロック取付4,476円
HT 熱線リレー/スイッチ取付8,988円
アンダーカバー取付9,176円
ワイパーゴム交換691円
バッテリー交換(Panasonic CAOS)5,200円
エアコン エバポレーター洗浄・フィルター取付2,000円
エアコン コントロールユニット交換3,100円
ステアリングボス 異音のため交換2,361円
集中ドアロック リモコン購入・登録2,376円
ルームミラー Sr.2用取付3,000円くらい
内装小物交換※30,469円
合計87,625円

※「内装小物交換」とは、ヤレていたり元々ついていなかったりしたものを、元状復帰させたことを指しています。

などなど。

メンテナンス・修理費用まとめ

というわけで、メンテナンス・修理費用あわせて3年間にかかった費用は、743,474円です。

誤差はありますけどね。

高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、自分としては妥当かな、と。

ECUの余計な11万円と、事故による板金7万円、きれいに乗るためのリフレッシュ板金塗装13万円を除けば、43万円くらいでメンテナンス費用を抑えることができています。

カスタム費用

何をもってカスタムとするかは人それぞれですが、ここでは「購入時から仕様を変更すること」とします。

この3年間のカスタムの中で、大きなものを紹介していきます!

全塗装

板金塗装の事故画像で、ボディ色が黒だったことに疑問を抱いた方がいるかもしれません。

私がやったカスタムの中で最もお金がかかったのがこれ、全塗装です。元々黒だったボディを赤に塗り直しました。

Before:

After:

ロードスターを購入した段階で、絶対に全塗装はやろうと思っていました。20年以上前の車なので、塗装は傷んでいて当然です。

ただ、下手に全塗装済みの車を買うと、どんな下地処理がなされたか分からず不安なので、全塗装済みの車にはあえて手を出しませんでした。

メンテナンス・修理費用のところで書いた事故のタイミングでやっています。どうせ板金塗装するなら、全部やってしまえ!的なノリで。

信頼できるショップに塗装と板金をお願いし、板金分を除いた費用が52万円でした。

ドラレコ・ETC・オーディオ取付

平成初期の車といえど、最新の機器を取り付けられるのであれば取り付けたい派です。

ドラレコ・ETC・オーディオは自分で取り付けました。

オーディオはCarPlay対応。ナビタイムのナビを使っています。

機器名費用
コムテック HDR752G13,000円(メルカリで購入)
Panasonic CY-ET912KD5,303円 + セットアップ費用2,750円 = 8,053円
Pioneer FH9400DVS45,144円
合計63,447円

内装を白ステッチで統一

購入時から白ステッチの革でシートが張り替えられていたので、その他の内装も白ステッチ革で統一したいな、と思っていました。

Vスペシャルのタン色以外の黒色の部分は、できるだけ白ステッチ革で揃えていく方針です。残すはコラムカバーのみ。

費用
ナカマエ メーターカバー/センターパネル/ショートコンソール60,000円(ヤフオクで購入)
ナカマエ ショートコンソール用カーペット14,040円(ナカマエさんに発注)
サイドブレーキブーツ3,000円
MOMO Prototipo 35φ16,578円
合計79,578円

ダッシュボードクロス貼り付け

ダッシュボードが若干汚かったので、ポールポジションさんのダッシュボードクロスを貼り付けました。

両面テープで貼り付けるのですが、この作業が非常に難儀したのを覚えています…

価格は18,700円でした。

アライメント

「これはカスタムではないのでは?」という感じですが、アライメント専門のショップにお願いしてけっこうなお金を払ったので、カスタムとさせてください。

普段走っていて「なんか不安感あるな」「ちょっと左に流れるな」という感覚があって、せっかくなので専門店で調整してもらいました。

作業価格は49,500円と、相場よりはお高めです。

が、作業の様子を見学させてもらえましたし、明らかに運転の感触が変わったので、めちゃ満足しています。

カスタムについては、大きくはこれくらいですね。

「これだけ?」という感じですが、購入時に好みのカスタムが施された個体を買っているので、あまりカスタムにお金をかけずに済んだ、というところです。

特に元々ついていたBBSホイールは気に入っています。

TE37Vみたく太いスポークのホイールもいいですが、NAはちょっとレトロなメッシュっぽいホイールも似合います。

「BBS」のロゴ塗装が剥げている部分があるので、いずれ直したい。

その他いろいろ

他の細々と手を入れたものは、表にまとめます。

費用
アンテナ ショートアンテナ化5,000円くらい
幌レス化16,500円
純正ブレースバー取付4,000円くらい
純正ルームライト増設2,000円くらい
純正アルミフットレスト取付9,000円
エアクリーナー 純正戻し7,178円(ヤフオクで中古のボックスと新品フィルターを購入)
純正シート裏小物入れ3,400円
テンパータイヤ 補修キット置き換え2,600円
エアコン NBターボ純正ルーバー7,305円
合計56,983円

カスタム費用まとめ

というわけで、カスタマイズで3年間にかかった費用は、788,208円です。

誤差はありますけどね。

合計金額やいかに

以上が、3年間でNA8Cに費やしたお金まとめです。

工具代や洗車代なども含めるともう少しかかっていますが、そこは除外ということで。

それでは、結果発表〜!!

項目費用
経費込み車体100万円
税金・保険 ・車検費用472,225円
ガソリン・駐車場代830,400円
メンテナンス・修理費用743,474円
カスタム費用788,208円
合計3,834,307円

ふむ、なるほど…つまり1年間で128万円くらい…

ここにはマイカーローンの利息、工具代、洗車代は含まれていないほか、集計漏れもあると思うので、実情は400万円くらい使ってますね。

社会人になって稼いだお賃金の4分の1くらいは、車につぎ込んでいる計算になります。

まとめた感想

もう少し節約できているかな、と思っていましたが、意外といってましたね。

冷静に数字を見ていくと、「NAだからかかる費用」は意外と小さいです。

メンテナンス費用は3年で75万円くらい、つまり1年で25万円。塗装の汚さを我慢したり、ECUの余分な11万円がなければ、もっと節約できているはず。

購入して3年の段階では、「NDを新車で買った場合の、車体代金も含めた費用」とトントンですかね。

ただ、NAは「固定費=車体代金」は安いものの、「変動費=メンテナンス・修理費用」の傾きは大きいです。新車のNDは固定費はかさむものの、ランニングコストである変動費は小さくなるので、長く乗れば乗るほどNDのほうが費用を抑えられます。

ちょうど3年くらいが、NAとNDの費用がクロスする点なのではないでしょうか。

これからNAロードスター購入を検討している方へ

まず、2021年現在、NAロードスターの価格はめちゃ高騰しています。私は2018年に滑り込みでアウトかセーフかわからないくらいのタイミングでそこそこ良個体を買えましたが、今は無理です。

もし、これからNAロードスターを購入しようとしているなら、「ボディとリトラクタブルライトを100万円で買う」くらいの気持ちで望んだほうが、ショックが少ないと思います。

幸いNAロードスターはまだ多くのパーツが新品で出ます。復刻パーツも増えてきていますし、高いですが中古パーツも潤沢です。

ただ、ボディは替えがききません。錆でボディが腐った個体を手に入れてしまったら、非常につらいです。錆がないか、大きな事故歴がないか、ボディを重点的にいろいろ確認したほうがいいと思います。

多少ラジエーターが変色していたり、内装がヤレていたり、塗装に傷があったりしても気にしない。あとで直せばいいんだから。

もうNAは気軽に乗れない車なんだなぁと、最近しみじみ思います。

まとめ

私が3年間でNAロードスターにつぎ込んだお金をまとめてみました。

大きな故障はECUブローのみと、割といい個体を手に入れたおかげで、絶対値では軽く引くレベルの金額ではあったものの、実際のところは普通の車を維持するのと同等の金額だな、というのが所感です。

このまとめが誰かの参考になれば幸いですね。

次は購入から5年経ったら、もう一度まとめてみようかな…

おわり。